土地探しの最近のブログ記事

ここにしよう

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すっかり葉を落とした木々のあいだにたたずんで、耳を澄ます。 初冬の北風はまだ柔らかくて、裸の梢は囁くような音を立てます。

 不意にやってきた静寂が辺りを支配して、遠い耳鳴りを感じます。

 「静かだ。」

 はぐれ雲が陽をかくして、すうっと暗くなった木立を追いかけるように、今度は本気の北風が吹き抜けていきました。

 ここにしよう。ここで暮らそう。 


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決めた土地は、大泉の広葉樹林のなか。比較的平坦ですが、敷地西側と南側から緩やかに傾斜しています。近くに沢もあります。

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最初、土地を探そうと思い立ったときはこんなに苦心するとは思いませんでした。
「土地探しは出会い」と、先輩にアドバイスを頂いていましたが、ちょっとネットで検索すればたくさんの物件が出てくる昨今、候補はすぐ見つかると思っていました。

ところが、実はそうでもない。
ネットで当たりを付けて、不動産屋さんを回ってみると、ネットの情報と現地の生きた情報とは差があることに気づかされます。
土地の条件にもいろいろあります。広さ、向きや形、標高(暮らす上で需要です)、近くの様子、生活インフラ、等々・・・。
そもそも、どんなところにどんな家建てたいの?というところがはっきりしていないと探しようがないのです。
頭の中に、心象風景のようにイメージの固まっている人もいるかも知れませんが、私の場合はそうではありませんでした。たくさん物件を見ることで、だんだん固まってきたといえると思います。

例えば、
見晴らしのよい眺望物件。晴れた日には南アルプスが一望というのも悪くない。
それもいいけど、
静かな森の中。鳥のさえずりと木々のざわめきを聞きながら暮らすのもいい。
それとも、
昔からの集落で田舎暮らし。地域社会にとけ込んで、温かい暮し。

いろんな選択肢があると思います。
大事なのは、自分がどんな暮らしをしたいのか、アテンドしてくれる不動産屋さんにそれがちゃんと伝わっていること。
これができていないと、何度現地に通っても、なかなか見つからないと思います。

私の場合、オルケアさんに面倒を見て頂きました。
実は、オルケアさんは不動産屋さんではありません。地元で、高機能高性能な住宅を建築している建築屋さんです。
住み良い家はまず土地探しから、というコンセプトのもと、地域の不動産屋さんの持ってる物件から独自の視点で選んだ土地を紹介して頂けます。

私の場合、暮らしのイメージや好みの立地が、何カ所か案内して頂いているうちに担当の方に伝わったようです。
あんなにたくさん候補があったのに、その日一日物件を見て回って、帰る頃には1、2カ所に絞られていました。

結局、よい担当者との出会いが、よい土地との出会いを生んだようです。



大泉というところ

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小海線で小淵沢から二つ目の駅「甲斐大泉」。旧大泉村は平成16年の市町村合併で「北杜市大泉町」になりました。

地元では「大泉」て通じる地域。八ヶ岳から下りてくる尾根のやや東に位置する大泉は、冬の季節風も比較的弱く、八ヶ岳を超える雪雲は主に尾根の西側に下りるために雪も少ないとか。夏は風が八ケ岳の南斜面を登るため風通しがよく、年間を通して晴天率が高いとは、地元の建築屋さんの営業マンのお話。

ただし、冬の気温はやはり低く、標高1100メートルの甲斐大泉駅あたりで氷点下15度くらいまで冷え込むことがあるそうです。
したがって、住むなら小海線より下がおすすめとのこと。小海線を挟んで上と下では、ワンランク建物の仕様が違うのだそうです。

この方にも、あちこちの物件を案内して頂きました。
いろんな条件の土地を見るうちに、私の好みがわかってきたようで、宙を見るような仕草をしながら、

「あの森の感じがお好きだとすると、、、」

そういいながら、何カ所も案内してくれました。


中古建物という選択

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何も新しく建てなくたって、いまある中古物件でいいんじゃないかな。すぐに住めるし。

案内されたいくつかの物件は、静かな森の中だったり、別荘が立て込んだところだったり。
なかには、どっかのデザイナーが建てたという竪穴式住居みたいな愉快な建物もありました。

どれもまあ、いいんだけど。これだけ大きな買い物で妥協はしたくない。

たとえば、
明るい木立に囲まれたとんがり屋根の白い家。少し手を入れるようだけど広さも申し分ないし。。。でもちょっと待って。基礎が独立基礎だ。
これじゃ冬場、寒くてしょうがない。

築浅で作りもしっかり。あれ?あたりに聞こえるゴーゴーいう音は何だろう。
と思ったら中央道が眼下を通ってる。

地区としては人気のエリア。静かで平坦、ライフラインもしっかりしていて、おまけに建物は平屋の南側フルオープンのテラス。窓から見える庭は落葉樹の木立と敷き詰められた落ち葉。でもね、なんだかカビ臭いんだよね、この家。

なかなかいいものは見つからないものです。


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管理別荘地

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手渡された地図と区画図をたよりに、すっかり葉の落ちた林の中をゆっくり進みます。
風が吹いて突然騒ぎだした木々を見上げると、はらはらと落ちるのはすっかり色づいた葉。

道の両側に整然と区分けされた土地は、建物が建っているもの、きれいに手入れされた林、かと思えば、もう何年も放置されたのか、すっかり荒れてしまったところもあります。

この辺りの「何とかリゾート」とか「何々休養村」などと呼ばれる別荘地は、バブル期以前に都会の業者が大規模開発して分譲したところが多く(もちろん例外もあります)バブル崩壊とともにこういった業者は倒産・撤退。残された人々が自分たちで自主管理するか、地元の手堅い商売をしてきた不動産屋さんが管理を担うかしているところがほとんどです。

近年になって、こちらに根を下ろして移住される方も増えてきているとのこと。
夏のシーズンと静かな時期との人口の差は、例えば水一つとっても問題があるようです。

だいたい共同管理の井戸のところが多く、需要期に水の出が悪くなるとか、閑散期には水質に問題があったり、いろいろと大変そうです。

日当りの良さそうな土地を見つけました。ここからなら林越しに八ヶ岳も望めます。
車を止めて、敷地にたって深呼吸すると、遠くで犬の鳴き声が聞こえました。


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秋の八ヶ岳南麓

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中央高速を降りて、山のほうへ向かって車を走らせると、あたりはすっかり秋。
広々とした畑のむこうに点在する家は、こんなにいい天気なのに雨戸が閉まっています。
ひょっとしてあれは「別荘」?

何件かに一件は、洗濯物が干してあったりします。
ここで暮らしている人もいるんだ。当たり前といえばそうなのだけれど、夏に取り残されたように感じるのは、あたりがいかにも高原という雰囲気だからだろうか。

道は次第に唐松林の中を走るようになって、木々のむこうには八ヶ岳が見えてきました。
黒々とした山肌と背景の真青な空。澄んだ秋の空気は鮮やかなコントラストを作って、私を迎えてくれました。


通りすがりに飛び込んだ不動産屋さん。通された応接間には、ストーブが焚かれていました。

「いまは、土地を手に入れたらすぐに家を建てたほうがいいですよ。投資とか、貯金代わりなんて考えないほうがいいです」

とは、このお店の所長さんの話。バブル以降、この地域の地価は下がったままだそうで、将来別荘にと考えていた都会の地主さんたちも、売るに売れない状況だとか。
そういってニコニコ笑う顔は、なぜか余裕がありました。
近所の建築屋さんの手作りのカタログを渡しながら、

「ま、何度か来て、いろんな地域も見て決めたらいいでしょう」

そうだな、今日はドライブのつもりであちこち走ってみようっと。






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