hiro: 2007年12月アーカイブ

ここにしよう

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すっかり葉を落とした木々のあいだにたたずんで、耳を澄ます。 初冬の北風はまだ柔らかくて、裸の梢は囁くような音を立てます。

 不意にやってきた静寂が辺りを支配して、遠い耳鳴りを感じます。

 「静かだ。」

 はぐれ雲が陽をかくして、すうっと暗くなった木立を追いかけるように、今度は本気の北風が吹き抜けていきました。

 ここにしよう。ここで暮らそう。 


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決めた土地は、大泉の広葉樹林のなか。比較的平坦ですが、敷地西側と南側から緩やかに傾斜しています。近くに沢もあります。

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最初、土地を探そうと思い立ったときはこんなに苦心するとは思いませんでした。
「土地探しは出会い」と、先輩にアドバイスを頂いていましたが、ちょっとネットで検索すればたくさんの物件が出てくる昨今、候補はすぐ見つかると思っていました。

ところが、実はそうでもない。
ネットで当たりを付けて、不動産屋さんを回ってみると、ネットの情報と現地の生きた情報とは差があることに気づかされます。
土地の条件にもいろいろあります。広さ、向きや形、標高(暮らす上で需要です)、近くの様子、生活インフラ、等々・・・。
そもそも、どんなところにどんな家建てたいの?というところがはっきりしていないと探しようがないのです。
頭の中に、心象風景のようにイメージの固まっている人もいるかも知れませんが、私の場合はそうではありませんでした。たくさん物件を見ることで、だんだん固まってきたといえると思います。

例えば、
見晴らしのよい眺望物件。晴れた日には南アルプスが一望というのも悪くない。
それもいいけど、
静かな森の中。鳥のさえずりと木々のざわめきを聞きながら暮らすのもいい。
それとも、
昔からの集落で田舎暮らし。地域社会にとけ込んで、温かい暮し。

いろんな選択肢があると思います。
大事なのは、自分がどんな暮らしをしたいのか、アテンドしてくれる不動産屋さんにそれがちゃんと伝わっていること。
これができていないと、何度現地に通っても、なかなか見つからないと思います。

私の場合、オルケアさんに面倒を見て頂きました。
実は、オルケアさんは不動産屋さんではありません。地元で、高機能高性能な住宅を建築している建築屋さんです。
住み良い家はまず土地探しから、というコンセプトのもと、地域の不動産屋さんの持ってる物件から独自の視点で選んだ土地を紹介して頂けます。

私の場合、暮らしのイメージや好みの立地が、何カ所か案内して頂いているうちに担当の方に伝わったようです。
あんなにたくさん候補があったのに、その日一日物件を見て回って、帰る頃には1、2カ所に絞られていました。

結局、よい担当者との出会いが、よい土地との出会いを生んだようです。



大泉というところ

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小海線で小淵沢から二つ目の駅「甲斐大泉」。旧大泉村は平成16年の市町村合併で「北杜市大泉町」になりました。

地元では「大泉」て通じる地域。八ヶ岳から下りてくる尾根のやや東に位置する大泉は、冬の季節風も比較的弱く、八ヶ岳を超える雪雲は主に尾根の西側に下りるために雪も少ないとか。夏は風が八ケ岳の南斜面を登るため風通しがよく、年間を通して晴天率が高いとは、地元の建築屋さんの営業マンのお話。

ただし、冬の気温はやはり低く、標高1100メートルの甲斐大泉駅あたりで氷点下15度くらいまで冷え込むことがあるそうです。
したがって、住むなら小海線より下がおすすめとのこと。小海線を挟んで上と下では、ワンランク建物の仕様が違うのだそうです。

この方にも、あちこちの物件を案内して頂きました。
いろんな条件の土地を見るうちに、私の好みがわかってきたようで、宙を見るような仕草をしながら、

「あの森の感じがお好きだとすると、、、」

そういいながら、何カ所も案内してくれました。


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